考え方を変えてみる
人生をよりよく生き、
幸福という果実を得るには、
どうすればよいか。
シンプルな問いですが、
回答するのはなかなか
難しいですよね。
稲盛和夫氏によれば、
そのことをひとつの
方程式に表しています。
それは、
人生・仕事の成功=(イコール)
「考え方」x「熱意」x「能力」
だそうです。
人生や仕事の成果は、
これら3つの要素の
「足し算」で得られるのではなく、
「掛け算」
によって得られるもの。
例えば、
能力がいかに優れていても、
熱意に乏しければいい結果
はでない。
逆に能力がなくても、
そのことを自覚して、
人生や仕事に燃えるような情熱
であたれば、先天的な能力に
恵まれた人よりはるかにいい結果
を得られる。
僕の場合、もちろん能力が長けて
いるわけでもないので、後者を
目指すしか道はないですね(笑)
ちなみに、3つの要素の中で、
一番大切なのが、「考え方」です。
この「考え方」次第で人生は
決まってしまうといっても過言
ではありません。
「考え方」とは、
いわば心のあり方や生きる姿勢、
哲学や理念・思想といったもの。
ですから、
「熱意」や「能力」とは異なり、
道徳や人道的に外れた「考え方」
の場合にはマイナスの値になります。
従って、「能力」と「熱意」に
恵まれながらも、「考え方」の
方向が間違ってる(マイナス)と、
ネガティブな結果を招く。
「考え方」がマイナスの場合、
掛け算をすれば当然答えは
マイナスにしかなりません。
確かにその通りですね。
TVのニュースなどを見ていても、
せっかく優れた能力を持った若い
方が、その能力を間違った方向に
向けてしまい、結果的に事件を
起こしてしまったり、世間に迷惑を
かけたりしているのをよく見かけます。
そんな時「考え方」の大切さが
分かりますよね。
では、「プラス方向」の「考え方」
とはどんなものなのでしょうか。
それは、常識的に判断される、
「よい心」だといいます。
「よい心」のままだと漠然としていて
分かりにくいので、いくつか具体的な
言葉をピックアップしてみました。
「つねに前向きで建設的であること」
「感謝の心をもち、みんなと一緒に
歩もうという協調性を有していること」
「明るく肯定的であること」
「善意に満ち、思いやりがあり、
やさしい心をもっていること」
「努力を惜しまないこと」
「足るを知り、利己的でなく、
強欲ではないこと」
などです。
自分にあてはまる内容は
ありましたでしょうか。
いずれも言葉にしてみれば
ありきたりで、小学生の標語の
ような倫理観や道徳律ですが、
それだけにこれらのことを軽視せず、
頭で理解するだけでなく、
体の奥までしみ込ませることが
大事だということでした。
「生き方」稲盛和夫より抜粋。
実はこの本、
僕は2013年に同級生から
もらって初めて読みました(笑)
この年の僕は、委員長として、
なにものにも代えがたい一年を
過ごさせていただいたのですが、
その年が終わる年末の頃、
委員会の打ち上げの席で、
僕を支えてくれた当時の
副理事長がくれた本でした。
内容も素晴らしいので、
何回か読みましたし、
これからも思い出しては
たまに読み返すと思います。
また、
これまで人から本をもらうこと自体、
なかったのもあって、僕のなかでは
大切な一冊になってます(笑)
(おしまい)
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