階段について考える
普段何気なく使っている階段ですが、
実は階段にもある一定の基準がある
ことをご存知でしょうか?
今日は階段について考えていきたい
と思います。
まず、一般的に階段は、
踏面(ふみづら)
蹴込み(けこみ)
蹴上げ(けあげ)
から構成されています。
イメージ図を見て頂けると分かり
やすいと思います。
一応言葉でも説明しておきますね。
踏面(ふみづら)とは、
階段を上り下りするときに足をのせる
板の上面の奥行きの有効面積のこと
です。
次に、蹴込(けこみ)とは、
階段の踏板の先端の垂直ラインから、
下段の踏板と蹴込み板が取り合う
部分で、少し奥に入った部分のことを
いいます。
最後に、蹴上げ(けあげ)は、
シンプルに階段の一段の高さですね。
建築基準法では、これらに階段の幅
や踊場の位置や踏幅、勾配などに
規定を設けています。
例えば、
小学校の階段で児童用のものと、
一般の住宅の階段の規定を
比べてみましょう。
【小学校で児童用の階段】
階段の幅 140cm以上
蹴上げの寸法 18cm以下
踏面の寸法 26cm以上
【一般の住宅の階段】
階段の幅 75cm以上
蹴上げの寸法 23cm以下
踏面の寸法 15cm以上
寸法に違いがあるのが分かります
よね?
小学校の階段の場合、この他にも、
3m以内ごとに踊場を設けなければ
ならないなどの条件もあり、児童が
安全に上り下りできるように考え
られているのです。
また、住宅の蹴上げの寸法は
23cm以下とありますが、
この高さですと、高齢者や体の
不自由な方にはちょっときつい
ですよね。
このような時は、1階だけで生活
できるように間取りを変更したり、
どうしても階段を使う必要がある
のであれば、最低でも手すりを
設置したり、踏面にすべり止めを
設置したりして、できるだけ危険を
少なくするように提案しております。
如何でしたでしょうか?
ご自宅や会社の階段を見てみると、
設計者の意図が見えてきて、
面白いですよ。
また、階段もちょっと手を加えて
あげることで、生活が楽になり
ますので、ご自宅の階段や
バリアフリーで聞いてみたいこと、
お困りのことがありましたら、
小江戸不動産までお気軽に
ご連絡ください。
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