1分は長い?
9年ほど前の話になりますが、
某川越青年会議所に入会して
まもない頃、
「3分間スピーチ」という儀式?
を体験させて頂きました。
3分間スピーチは、大勢のメンバー
の前に立ち、3分以内でスピーチを
するというものなのですが、慣れて
ないとこれがなかなか難しい。
内容は決められていないので
自分の好きなことを話せるのですが、
逆にそれが難しかったです。
僕には何かテーマがあった方が
良かったですね。
で、僕もそれに挑戦して、
「3分ちょうどです!」
を目指したわけなんですが、
結果は、
「2分45秒!」
なんとも中途半端なタイム
だったのを覚えてます(泣)
いやー、この時は3分間が
とても長く感じましたね(笑)
さて、今回の本は1分間がテーマ。
著者は常にストップウォッチを携帯し、
大学の授業でもセミナーでも時間を
きっちり計るそうです。
「1分」の重さを痛感している著者は
1分間あれば、さまざまな話を盛り
込むことができるそうです。
そうすることで、人の時間を無用に
奪わないことが最大の礼儀であり、
やさしさであるといいます。
僕はこの本を読んで時間に対する
考え方や意識が変わりました。
1分で大切なことを伝える技術
齊藤 孝氏 著 PHP新書
以下は備忘録
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■一分なら、人は待ってくれる。
ならば大切なことを常に一分で
まとめる練習をしてみよう。メール
でも一分で読める量に限定してみる。
言葉の量と効果は必ずしも比例
しない。関係づくりの決め手となる
言葉は印象的な一言であることが
多い。
■手早く話せるということは、
聞き手にも時間をかけさせない
ということ。
■そもそも時間とういうものは、
誰にとっても取り返しのつかない
資源である。数人で場を共有する
ということは、貴重な資源である
時間を互いに共有し、プールし合う
ことでもある。
■ストップウォッチを使えば、仕事は
確実に早くなる。目の前で時間の
経過がわかると自然と使い方の密度
が濃くなる。問題を解くスピードも
上がる。
■心の中に二つのチェックシート
を持つ。一つは技術のチェックで、
自分の話に「具体例はあったか」
「分かり易く相手の経験に沿うような
話ができたか」「話は簡潔だったか」
「キーコンセプトは入れたか」
「デメリットも含めたか」
「一分以内に終わらせたか」
■もう一つは効果に関するもの。
「心を動かせたか」「相手の方から
提言や質問はあったか」
「ほう、おおっ、といった相槌を引き
だせたか」「イライラさせなかったか」
「次につながったか」などの項目。
■従来の日本人のコミュニケーション
は、実は意味のやり取りの充実を
目的としていない。それより重要なの
は「情緒的に共感を得ること」だ。
それが目的である以上、意味に
ついては相対的に価値が低くなる。
だから飲み会の席が重要な
コミュニケーションの場になる。
そこで論理的な合意ではなく、
情緒的な共感を得ようとしている
わけだ。一緒に飲んだ、一緒に
ゴルフを回った、一緒に風呂に
入ったということで得られる共感
がその場ないしは人間関係の
推進力になってきたのである。
■およそ私たちが新しい知識を
定着させるのは、従来の知識や
経験の延長線上だ。新しい知識を
離れ小島のようにポンと提供されて
もほとんは頭から抜けてしまう。
多くの人が学校で勉強したことを
ほとんど覚えていないのは、結局
自分の経験とつながっていない
からだ。
■忙しい人への提案は、短時間で
あるほど喜ばれる。決定権を持って
いる人というのは基本的に忙しい。
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ここまで備忘録
その他には、
「川のフォーマット」や、
人にものを教える時には、
「一語のフレーズ」
を用意せよ。など、
なるほどなと思うことが
多かったです。
仕事のプレゼン、質問、相談、
お詫びなどでも短い方が効果
があるそうです。
あ、それと、
ストップウォッチを使って日々の
業務にどれだけ時間がかかって
いるかを知ることはお勧めです。
これをやってみて、時間に対する
意識が格段に変わりました。
僕はこのブログを書くのに相当な
時間を費やしていることを知って
しまいました(泣)
気になった方はぜひ試して
みてください!
きっと時間の使い方が変わり
ますよ。
ありがとうございます!
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